Lumberman103’s blog

外材特に北米材アメリカ、カナダ材については日本一のスペシャリスト

アメリカ出張の初期

私が30歳前ぐらいから一人で木材丸太を輸入するためアメリカ出張していた。その頃はシアトルから北に車で40分走ったエバレットという小さな町の中堅木材会社ミラーシングルからアメリカ木材丸太を輸入していた。ミラーシングルの輸出の90%は我が社が買っていたので、まさに会社同志が強くタイアップしていた。ミラーシングルの木材集荷場はエバレットとオレゴン州ポートランドであった。後にワシントン州ロングビューも始める。ポートランドから積む丸太がインディアンリンクの丸太だった。ここから積む丸太には特徴があり、米モミに似た製品にすると白っぽい丸太でグランドファーという品種である。このグランドファーを日本で扱っているのは我が社がトップシェアであった。ポートランドの木材検品はいつもシアトルのボーイングの工場に置いてあるプライベートセスナでポートランド空港まで飛び、ボート🚤に乗りコロンビア川に浮かべてある木材を検品する。その後はボートに乗りプライベートセスナでシアトルに帰るのであるが、オレゴン州ポートランドに行くといっても滞在時間はわずか3時間である。

コロンビア川はワシントン州オレゴンの州境にある大きな川で、ポートランドはかなり内陸にあるのだが大きな木材船🚢がこの川を上流に昇っていく。そして川に浮かべてある木材の束を船のクレーンで積む。ミラーシングルは中堅木材会社なので検品も商談もオーナー社長とするので大手木材会社のサラリーマン担当者よりやっかいである。気が短くすぐに怒りっぽくなり商談もなかなか決まらない。商談だけで何日もかかる。社長の決まり文句はいつも怒ってyes or Noだった。私はいつものように大きな声でNOと言う!