Lumberman103’s blog

外材特に北米材アメリカ、カナダ材については日本一のスペシャリスト

2022-01-01から1年間の記事一覧

アメリカウッドショクの歴史

アメリカで40年の間に木材のウッドショクは3回起こった。一回目は1992年に環境保護問題でフクロウが見つかれば、その一体の木材を伐採できない。また国有林や州有林は伐採に規制がかかり、私有林でないと自由に伐採が出来なくなった。これによってアメリカの…

世界最大のアメリカ木材会社パート2

世界最大のアメリカ木材会社ウエハウザーの裏話なのだが、ある日本大手商社がウエハウザ本社で打ち合わせをしている時に外人の担当者が大きな机に靴をはいたまま片足を掛けるポーズをしながら話をするのに立腹して怒ったことが理由で取引が無くなったと聞い…

世界最大のアメリカの木材会社

世界最大のアメリカの木材会社はウエハウザーである。日本に輸入される北米材の圧倒的シェアを持っている、昔は中堅木材会社が多くあり50%ぐらいだったが現在は80%以上か。本社はワシントン州シアトルにあり売上高は1兆5000億円、利益も1000億円以上ある。…

木材船の海上保険パート2

木材船の保険が適用される期間というと、何度か聞いたことがあるがアメリカに船が到着して船積みが始まってから積み終わり日本に出港し、日本に到着して全ての木材を降ろし終え、全ての木材を搬入し終えるまでの期間である。ただ保険を掛ける最大の理由は船…

木材船の海上保険

アメリカから木材丸太船に積み込み日本に輸入する時に海上保険を必ずかける。船の荷物が無事に日本に着くまでの保険である。金額にするとその時の相場によるが1船約6億円である。船に木材丸太を満船に積み込みワイヤーをかけて荷くづれしないようするのだが…

アメリカでの木材積み込みのトラブル

ワシントン州シアトル近辺の木材積み出し港は有名な順番にロングビュー、タコマ、ポートアンジェルス、エバレット、オリンピア、アストリア、アナコーテスといったところか。他にはオレゴン州のポートランド、クースベイがある。木材積み込みのトラブルはい…

アメリカでの木材積み込みの話パート2

アメリカの港湾荷役会社ジョーンズの副社長Tは有名人で昔は外国船南米航路が一番華やかな頃、日本の大手船会社で働いていて何かの縁でシアトルのジョーンズに勤めるようになり、カナダの日本大使館長の娘さんと結婚してシアトルに住むようになる。また一時は…

アメリカでの木材積み込みの話

アメリカで木材丸太を輸入するために買い付けすると当然船に積み込みする仕事を港湾荷役会社に依頼しなければならない。シアトルにはジョーンズステべとシアトルステべの2社あるが我が社は、すべてどんなことがあろうともジョーンズステべに依頼していた。父…

アメリカ出張の初期

私が30歳前ぐらいから一人で木材丸太を輸入するためアメリカ出張していた。その頃はシアトルから北に車で40分走ったエバレットという小さな町の中堅木材会社ミラーシングルからアメリカ木材丸太を輸入していた。ミラーシングルの輸出の90%は我が社が買ってい…

アラスカのインディアンの話

直接アラスカのインディアンから木材を買う訳ではなくアメリカの大手木材会社から買うのだが、聞いた話なのだがアメリカ大手木材会社がインディアンの長と話合い山林の伐採権を契約して買うのだが、その時に支払った大金をインディアンはすぐにつかってしま…

初めてのアラスカの無人島

新しいアメリカ大手木材会社と取引が増えて担当者とウマが合い仲が良くなった頃にアラスカの無人島に行かないかという話がでた。これはアメリカ木材のホワイトファー(製品にすると白っぽい木)が量が揃わなくなり、代替としてアラスカのホワイトスプルースを…

ロシア木材を輸入するための船

外国から木材を輸入する場合、契約条件がビジネスにおいて大事であるがアメリカ、カナダの場合はFASとCIFがある、FASはアメリカの船側渡し価格で相手側が船の横まで持って来ての価格で後は、こちら側で船に積み込み日本まで船で運び輸入する。手間はかかるが…

日本の住宅品確法で製材が無くなる

日本の住宅品確法の以前は木材丸太から製材して製品にする場合にサイズは鋸みちを計算してピッタリに挽くのだが住宅品確法以降は製品サイズは大きめに挽く。そしてその製品を数週間、天然乾燥させる。木材製品は乾燥させると曲がったり縮んだりする性格があ…

初めてのフィンランド出張パート3

毎日のようにスウェーデン人と製材工場、木材集荷土場、木材伐採地に視察に行くが、どことも大規模で整備されていて最新鋭の機械が設置されている。 たとえば日本の製材機械は丸太を1枚の帯鋸で挽く、最新の機械でもツインソーといって2枚の帯鋸で挽くのだが…

初めてのフィンランド出張パート2

フィンランドは首都はヘルシンキで成田空港から直行便が出ていた。ロシアの上空を飛べるようになり、あまり知られてないが日本から一番近いヨーロッパである。飛行時間は確か10時間半だったと思う。時差は9時間でアメリカと反対なので身体は楽である。人口は…

初めてのフィンランド出張

20数年前フィンランド木材製品、丸太のブームがおこった。今までは日本にはヨーロッパからの建築材向けの木材製品や丸太は輸入されたことはなかった。品質、集荷やコスト的(スエズ運河を通過するのだが運ぶ距離か長い)にも無理と思われていた。それが日本の…

初めての元ソ連バルト3国エストニア出張

初めてロシア出張してから数年後にフィンランドに出張することになり、ヘルシンキから大型フェリー⛴(4万トン位ありそうな)でバルト海を5時間くらいかけてエストニアに渡った。この時に人生最大の船の揺れを経験した。大型フェリーなので大きなレストランで本…

初めてのロシア出張パート5

ビジネス以外の話になるがロシア出張で感じたことは私は今60歳だが小学校の低学年までは日本も少し貧しかったかもしれないが、それ以降は高度成長とともに発展し中間層が増え暮らしも良くなっていった。生活に必要な物は何でもあった時代に学生から社会人ま…

初めてのロシア出張パート4

コムソモリスクに移動するのには夜行寝台列車で行くのだが、なぜ夜行なのかというのがロシアならではで軍事基地などの写真を撮られないようにということだ。怪しい場所で写真を撮っているとカメラを取り上げられると教えられた。ハバロフスク駅で夜に列車に…

初めてのロシア出張パート3

ロシアのホテルでロシア木材会社との夕食懇親会が地下のレストランであった。私は酒が強い方なのでビール、コニャック、ウイスキー、ウォッカなど機嫌良く楽しく飲んでいた。ロシアはウォッカというイメージであるがコニャック(ブランデー)も有名らしい。た…

初めてのロシア出張パート2

初めてロシア出張のメンバーは日本の木材専門商社の社長含めて5人と日本全国の木材会社10人であった。会社の名前は聞いたことはあるが知っている人はいない。唯一知っているのは商社の担当者だけだった。まず初め日本レストランで食事をしたが、たしかサッポ…

初めてのロシア出張

25年ぐらい前になるがロシア木材のビジネスを始めるため初めてロシアに出張することになる。ロシアは契約しても入荷しなかったり入荷が遅れたり品種が悪かったり問題が多く、またロシア経済はマフィアが握っているため直接取引が怖くて出来ない。アメリカの…

アメリカとカナダの木材ビジネスの違い

アメリカは基本的にビジネス接待はないがカナダにはある。極端にわかりやすい例をあげると会社の権限がある人の息子さんにスポーツカーをプレゼントして利権を得る。アメリカではこういうことをすると怒って反対に嫌われる。またカナダから日本に出張で来る…

アメリカ木材ビジネスのいい思い出

時期は正確に覚えてないが27〜28年ぐらいに前にウッドショクがありアメリカの木材が上がりだした。皆んな上がるまえに木材を仕入れしたがっていたがその当時の値段の交渉は船積み事のship bay shipであり一度に何船も契約出来なかった。売り手も後ほど上がる…

今までで最高のカナダ木材

今までに途方もない量の木材を見てきたが、飛び抜けて忘れられない印象的な木材がある。品種は松であるが、カナダのバンクーバー島にメンジスベイという場所がある、ベイとは日本で湾という意味。 この地区は有名であるが伐採は夏の短期間だけ集荷する量も限…

アメリカ木材の品質

アメリカの木材の品質🪵の件だがまず品種がある。 米マツ、米ツガ、米モミ、その他にもいろいろあるが主なものはこの3種である。これらは針葉樹であり主に建築材に使用される。圧倒的に多いのは米マツである。ちなみに広葉樹は家具やフローリングに使用される…

カナダ木材輸入パート2

カナダはアメリカと違い港の設備が発達してない。また木材を運ぶのにアメリカはトラックが主体、そして陸上ヤードに山積みする場合が多いが、カナダは川に木材をワイヤーで束にした筏にして貯木する。カナダは森林の国なので途方もない数の筏が並んでいる。…

カナダ木材輸入開始

2001年にアメリカ木材輸入からカナダ木材に一気に変更した。アメリカ材は値段も高く集荷がやりにくくなってきたこととカナダ材が品質がよく輸入しやすい法律のルールに変わったからである。そこで2〜3前から変更した方がいいかなと考えていたが、長期間続い…

初めてのアメリカ

40年前の話であるが20才の時に父親と2人でアメリカに仕事で行った、父親は何度も行っていたが私は初めてだった。イミグレーション 入国審査 英語で偉そうに捲し立てられたが無事通過 手荷物検査では父親が過去に何度か問題があったのか別室に連れて行かれた…

外国出張

私は木材の輸入の仕事で29才から40才の間にアメリカに100回弱カナダに30回ロシアに1回フィンランドに1回エストニアに1回行きました。20才の時に父親と行ったのと、ロシアに15人で行った以外は、すべて1人で行きました。初めはかってが分からず苦労しましたが…