Lumberman103’s blog

外材特に北米材アメリカ、カナダ材については日本一のスペシャリスト

アメリカでの木材積み込みのトラブル

ワシントン州シアトル近辺の木材積み出し港は有名な順番にロングビュー、タコマ、ポートアンジェルス、エバレット、オリンピア、アストリア、アナコーテスといったところか。他にはオレゴン州ポートランド、クースベイがある。木材積み込みのトラブルはいろいろあるがアメリカのこのエリアは天候が荒れることはまずないので天候の心配ない。たまにあるのが海面とか川から木材の束を船のクレーンで積む場合、束が大きすぎるのと木材か水分を吸っていることで上がらないケースがある。この場合束をばらして積むしかないのでタイムロスになる。クレーンが壊れて修理しなければならない場合も時間がかかればタイムロスになる。しかしこれらのことは小さい問題で解決に大きな時間はかからない。飛び抜けて大きな問題は5〜10年ごとに起こり得るアメリカ港湾ストライキである。予想がつかないしいったん始まると、いつ終わるか分からない。契約では船をチャーターした側の責任になるので大変である。

例えば1日150万円の罰金で30日ストライキが続けば4500万円の損になる。3日で終わるか60日続くのか誰にも分からない。最大限の情報を集め船🚢をキャンセルするかストライキが終わるのを待つか決断しなければならない。一世一代の決断である。船の入港日を計算して決めるのだが、記憶ではたしかストライキは長く続かないと判断して大損はしなかったと思う。たしかストライキは生涯アメリカで2回カナダで1回あった。