Lumberman103’s blog

外材特に北米材アメリカ、カナダ材については日本一のスペシャリスト

ロシア木材を輸入するための船

外国から木材を輸入する場合、契約条件がビジネスにおいて大事であるがアメリカ、カナダの場合はFASCIFがある、FASアメリカの船側渡し価格で相手側が船の横まで持って来ての価格で後は、こちら側で船に積み込み日本まで船で🚢運び輸入する。手間はかかるが自分の力でコストを下げることができる。CIF  というのは相手側が木材を船に積んで日本の港の岸壁まで持って来ての価格である。手間はかからないず楽であるがコスト高になる。契約条件はすべて米ドルである。ではロシアの場合はどうかというとCI FかC& Fである。理由はロシアの場合は船が小型であるが契約した時間に港に木材が集荷されるかどうか分からないため、こちら側が船をチャーターすることができない。またロシア木材を積む船は中古でクレーンが壊れているような安い船でないとコストが合わないからだ。またC I F とC& Fの違いは 間にIがあるかないかだが Iというのは船の海上保険の意味で、ようは沈没した時の保険のことだ。

ロシア船を見るとかなり古く沈没する確率が高いので当然保険料が高いわけだ。CI F  の場合は向こう側が保険をかけているがC& Fの場合はこちら側が保険をかけなければならない。日本の保険会社に電話するのだが、船名を言えば年式が分かり保険料が算出される。当然古い年式になれば保険金額が高いわけだ。場合によっては年式が古すぎて保険を断られるケースもある。あとロシア船側のクレーンは壊れているので木材を荷下ろしする時にバカ高い日本のクレーン車をレンタルしなければならない。

結局は手間がかかり割高になってしまう。

ロシア船は木材の荷下ろしが終わると今度は日本の古い中古車を積んでロシアに持って帰っていた。